昨年、10年近く乗ったファミリーカーを売りました。子供も大きくなり電車でも十分活動できるようになったのでまあいらないかなと。その後、車は買っていません。
都市部では車なくても困りません
そもそも都市部では、電車、地下鉄、バスとかなり高度に整備されており、下手に車を使うよりも早く・安く目的地に着けます。
なんで、都心のドライブが趣味みたいな人でなければ、まず不要です。
カーシェアリングはそれほど進んでいない
とは言え、郊外の自然のあるところにでかけるなど、となるとやはり車が便利です。
そんなときは、カーシェアリング!。ということで利用しているのですが、これがそれほど便利ではなく。
(例えばこんなやつ)
「今日はいい天気、さあ郊外にでかけよう」
などというタイミングでは、たいてい車が出払っています。
今のカーシェアリングは、結局レンタカーとほとんど変わりません。決まった台数の在庫を業者が管理し、それを予約して割り当てているだけです。
利用者としては、事前登録により利用申請が自動化され面倒な手続きが多少なくなった程度で、価格は多少安いかなと言った程度。在庫が少ない分、レンタカーより融通が利かない面もあります。
UberやRideshareみたいな、シェアリングエコノミーとは根本的に違うのです。
実際、事前に長時間利用することがわかっている場合は、レンタカーを利用しているのが実情です。
情報化で車がいらなくなった
今のカーシェアリングがあまり使いものにならないという面はあるにせよ、トータルでは車がなくてもそれほど困っていません。
その大きな要因の一つは、情報化、デジタル化が進んだことにあるのではないかと思います。
たいていの行楽地については、ネットに情報があふれています。どこが良くて、いくらかかって、いつごろ混むのか。ネットを調べればすぐにわかります。
かつてのように、車がないと見つからないような場所は圧倒的に減りました。
また、以前なら車がないと移動が大変そうだった場所も、今ならネットで交通手段が検索可能です。たいていの場所には、公共交通機関で移動が可能です。だめならタクシーでも。
ネットさえあればたいていの場合、車がなくてもこまりません。(都市部の話です。)
車はどうなるんだろう
さて、車が売れなくなってきたと言われて久しいですが、実際売ってしまうとそりゃそうだなという感じです。
移動という目的を主体として考えると車は決して効率のよい乗り物ではありません。維持費、保険等々考えれば、公共交通機関を使った方が安上がりです。
移動面での優位性がないとしても、娯楽として楽しむニーズはあるかと思います。しかしながら、これも一部のマニアのみにだとは思います。山や海をドライブ、確かに楽しいとは思いますが、そのためだけに高い車体費用、ランニングを払うの少数です。
ただ、忘れてはいけないのは、車は家族団らんの場を担っていたことがあります。子供も大きくなれば親と一緒に行動することも減り、電車などのれば少し離れてすわり、コミュニケーションもなくなります。
でも、車の中は、隔離された個室であり、いやがおうにもコミュニケーションをとることになります。
そこは、親と子の関係に戻れる場であり、まわりの目を気にすることも、声を潜める必要もない場です。実はこういった場は、親にとっては貴重だったりします。
移動としての車は自動運転に任せて、未来の車は、乗客に団らんの場の創造することに特化すると何か新しいものができるのではないかと。
(ちょっと古いですが、シェアリングエコノミがよくわかるのはこちら)

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