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中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

大学という不思議な組織2

お金を払ってもお客様として扱われない、大学という謎の組織の話の続きです。

 

リスクアプローチがない

とにかく、大学の無駄な事務の多さには驚きます。この原因の一つは、バカの一つ覚えのリスクゼロです。

 

正直、前回話題にした学会なんかは、サボってカラ出張したところで、1件あたり数十万円です。もし、年間に1,2件発生しても100万円もいかないのではないかと。それをすべてつぶすことにどれほどの意味があるのかと。

こんなことにチェックするのに教員や学生の時間を使い、さらに事務に無駄な業務コストを払うのではなく、金額の大きな支出を中心に統制を厳しくすれば良いわけです。企業と癒着して何千万円も横領する手口をしっかり分析して、そこのリスクを低減すれば良いわけです。

一般の企業では、何かの不正をつぶすにも、リスク・リターンを考えるわけで、リスクの大きいところを優先的につぶすアプローチが主流です。

そういった考えは基本ありません。お客様=お役人のためにリスクゼロを淡々と目指します。

 

最先端の頭脳を使えよ

最近は会計士だってビックデータの時代です。

かつては一つ一つ紙の伝票を見ておかしなところに気づいて指摘するという方法でしたが、最近ではすべての伝票データを取得して、数値の出現頻度がおかしなところをデータ分析で探してそこを重点的チェックしたりします。

 

最近聞いたのですが、ベンフォードの法則というのがあるらしいです。

「最初の桁が1である確率はほぼ3分の1にも達し、大きな数値ほど最初の桁に現れる確率は小さくなり、9になると最初の桁に現れる確率は20分の1よりも小さくなる。

ベンフォードの法則 - Wikipedia

 

例えば、出張にしたって、おかしな動きをしているところを見つけ出して、それを中心にサンプリングすれば言い訳です。社会人大学を持っているような大学なら優秀な人がいるはずです。機械学習でもAIでも使って、怪しい出張を自動検出できる仕組みを作ればいいはずです。それで、不正の80%が抑えられれば万々歳ではないかと。

 

ちなみに、この本を読むと、実際に大学の学生割り振りにORの技術を使っているとか。 

工学部ヒラノ教授 (新潮文庫)

工学部ヒラノ教授 (新潮文庫)

 

 

まあ、なんにしても、

結局研究の邪魔をして損をするのは、大学自身ではないのかと。大学の目指すべきところは、研究の成果を上げるべく教授含めた研究者たちの無駄な事務手続きを廃止し、学生というお客様へのサービスレベルを上げることではないのかと。

当時支払った学費を思い出すと、頭に来てしまいました。

ということでお金を払って、こき使われるという大学の不思議の話でした。

 

 

大学とは何か (岩波新書)

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