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中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

ものを知らないスタートアップと変われないレガシーベンダー1

最近、社内のWEBマーケターの方々からよくクレームを頂きます。

 

WEBの改修には金がかかる?

それなりの規模のWEB販売システムを改修しようとすると、軽く数百万円は飛んでいきます。WEBのフローの改善、販売方法の変更、ときにはデザインの変更ですら、サーバーサイドのプログラム変更が入れば結構な金額になります。

WEB改修はマーケティングや販売系の部署から依頼が来て、見積り取るのですが、

「なんでそんなに高いんだ!」

とお叱りを受けます。中には、

「こっちのWEBページ作ってるスタートアップに聞いたら、数万円でやれると言っている。今度そいつら連れてくるから話しろ」

的な余計なお節介な方もいます。

 

ものを知らないスタートップ

で、「数万円でやれる」というスタートアップ企業がよく来るわけですが、これがものを知らない。まあ、30そこそこの経営者、20代の営業担当なんでしょうがないのですが、、、

「WEBのこの程度のプログラムならうちなら数万円でやります。仕事ください」

とか平気で行ってきます。やる気は認めますがいい迷惑です。

 

そこそこの規模のWEB販売システムになると、WEBの見える部分よりも裏の部分の方が大きいわけです。WEBのフローの改修などすると、影響範囲が広く検証が結構な手間になります。

 

簡単なフロー改修やデザイン改修でも、PCサイト・スマホサイトでの稼働検証が発生します。スマホになると機種依存が発生するので対象はどんどん増えていきます。

外部連携などあると、外部のポイントサービス、会員サービスや決済サービスシステムとの連携テストもあります。決済系を大きくいじったりするとテストが大変になります。

 また、それなりにアクセス数があれば、バランシングの検証や、入店制御の検証も必要になります。プログラム改修を行えば合わせてセキュリティーの診断も発生します。

さらに、WEBと店舗の在庫は共有だったりするので、店舗側への影響検証、業務帳票の修正も必要だったり、ときには、コールセンター等の保守体制の変更が必要なるケースもあります。そうなると、結構一大プロジェクトです。

 

つまり、コード書くのは数万円でいけるわけですが、他の影響の検証やそれに伴う修正に結構なお金がかかるわけです。

 

広告系のWEBサイトと違い、販売系WEBサイトでは、止めるわけにはいかないのです。適当に改修して不具合が発生して止まると大きな機会損失が発生するわけです。ましてやセキュリティ事故なんか起こった日には何人か部署からいなくなってしまいます。

 

なんにせよ、WEB系の若いスタートアップの人は、こういったITシステム全体のことを知らないケースが多々あります。そういったことをいちいちこういったスタートアップに説明しなければなりません。

 

例えば、クラウド型CRMシステムとかポイントシステムなんてのを提供しているスタートアップは多くて、

「うちのシステムはクラウドです。なんとこんなに安いんです。今なら、基本料無料にしときますよ」

なんてドヤ顔で営業にくるのですが、こっちとしては、

「それつなぐのにいくらかかるの」

「パフォーマンスでるの」

「土日止まって対応してくれるの」

等々、不安でいっぱいなわけです。そんな基本料無料なんて正直どうでも良いのです。

 

大抵の場合、こういったことを説明すると、すごすごと帰っていきます。この説明の時間だけで結構な手間なので、もっと勉強してくれよという感じではあります。

 

でも、こういったスタートアップはまだ良い方です。説明して勉強すれば、次はより良い提案を持ってきてくれたりします。

むしろ問題は、大きなWEBシステムを開発しているレガシーベンダーの方です。

 

続く。

 

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