最近の自己啓発書は
「やりたいことをやれ!」
ブームな気もします。でも、やりたいことが見つからない人もいる訳です。そういった人でも十分、企業や個人で価値を発揮していたりするわけです。最近思うのが、結局生き方のタイプの違いではないのかと。
Whatの人
まさに「やりたいことをやる!」人々です。自分の目標や目的を持って、それに邁進できるタイプです。何をやるかを原動力に行動する人々です。成功者にはこういったタイプが多いのかもしれません。
ネット界隈では、ホリエモン氏なんかそうでしょうか。最近では宇宙系のことをやっているようで。著書なんかを読んでも、会社の人間関係とかで悩んでいる人々を一刀両断しています。「やりたいことやればいいのに、そんなのに悩んでいる意味が分からない」といった感じで。
この方もこっちのタイプの人ですね。
やりたいことが見つからない人にも救いの手があります。

「やりたいこと」が見つかるスピリチュアルマップ (大和出版)
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Howの人
でも、みんながみんな明確な目標をもてる訳でもありません。
以前、メンバーと話しているときに、
「ちなみにどういうことがやりたいの?」
と聞いたところ、
「特にないんですよね。現状を良くするのとかが向いている気はするのですが」
との回答。この人は、仕事ができないわけではなく、むしろかなり優秀なプロジェクトマネージャーです。
このマネージャーは何か特定の目的・課題を設定すると、それを解決すべく、プロセスを考え、スケジュール通りに実行します。
「何をやるか」よりも、「どうやるか」を先に考えてしまう人、そういう人です。
時として、他人から便利使いされがちなタイプの人にも思えます。
ちなみに、自分もこの傾向が強いタイプです。課題を与えられると、エサを与えられたかのように、燃えてしまうという。で、仕事は増え続け、部下からは、「そんなにひきうけてどうするんですか!」と言われ続けてます。
Whoの人
日本企業に来て結構驚いたのですが、「誰」を重視する人が結構います。上司は誰か、メンバーは誰か。「この人なら働ける」、「この人には一生ついていきます」といった、人を原動力に働く人がいます。
結構、以前の外資とかスタートアップから来た人間には驚きで、人をベースに何十年という仕事人生をコミットしたりします。ホント時代劇の世界です。
自分のちょっと浪花節傾向が強いので、いざ日本企業の文化に入り込んでみると意外に良かったりします。対象とする人さえ間違わなければ、悪い人生じゃないかもしれません。
出光興産の世界観かもしれません。亭主についていきますという。日本企業には多いような気がします。
Whereの人
最後にもう一つ。「この会社のために働きたいんだ」というタイプ。特定の会社で働くことが原動力になるタイプです。これも日本企業に来てから始めてあったのですが、酒を飲みながら「俺は本当にこの会社が好きなんだ」的な人です。
「XXさんは、どういったことやりたいんですか」とか聞いてみると真顔で、
「この会社が好きなんで、会社のプラスになることならどこでも良い」
と答えるのを聞いて衝撃を受けました。別になにかを作っているわけでもなく、会社のサービスや製品、人、文化といったものに心から共感しているようです
コンサル会社なんかでは
「ここの会社で3年働ければそれなりの箔がつくから、次は実業の部長クラスで転職かな」
とふつうに会話しているわけです。それと比べるとホント大きな違いです。根本的な思考回路が違う訳です。
ということで、やりたいことがみつからなくても、それはそれでよいのではないかと。何がモチベーションかは人それぞれ違うんです。以上、人生に目的を見いだせないおじさんの言い訳でした。