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中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

そもそも論ができないとクビになる

コンサルティング 働き方

前回は、ちきりんさんのこの本の価値の分解というやつが、自分が昔々にやった「So Why?」、「なぜなぜ分析」、「抽象化」みたいなのに似ているという話でした。 

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法 

 

本来の目的はなに?

さて、コンサル会社なんかは、育成とは言いながらもダメと判断された人材の切るスピードはかなりはやいです。特に、単に作業だけやっている人は、結構早くいなくなります。

 

入社間もない人は、細かい面倒な作業を振られることが多いのですが、その際、一旦作業の目的を抽象化して、「そもそもなぜやっているのか?」、「目的は何なのか?」

を意識できないと早々に切られるか、潰れるかしていきます。

 

例えば、もう20年近く前の仕事で、とあるBtoB製品をダウンサイジングし小規模店舗に拡販するプロジェクトがありました。

その製品Xは、郊外の大型スーパーみたいなスペースが大きいところに導入していたのですが、技術進歩によりかなり小型化することに成功しました。それは、コンビニのような店舗でも導入可能で、小規模店舗の運営効率を改善できたりするものです。

この製品が小規模店舗に拡販できれば、クライアントであるメーカーにとって大きな利益となります。

 

で、まずは、市場の規模をざっくりつかもうということで、プロジェクトマネージャーが、新人に向けて、

「まず、市場規模をざっくり見てみよう。東京都のコンビニの店舗数とかみてさ、ちょっとXXくんやってみて」

みたいな感じで仕事を振ります。かなり振り方も適当です。

XX君は、地道にコンビニの数をかぞえ始めます。当時はろくにインターネットの情報も整理されていなかったので、セブン、ローソン等のページを見に行って、テキストで書かれた店舗一覧から数えてたりしました。作業としては、結構面倒で、深夜作業しながら、

「なんで僕はこんなことやらなきゃいけないんですか?もっと戦略たてたりとかしたいのに」

ということを言っていました。

で、いざマネージャーにコンビニの数の情報を提示すると、

「OK、で、コンビニ以外はどうなの?飲食とか、ガソリンスタンドとかさぁ」

「いや、それはやってません。そこまで手が回っていないので」

 「コンビニの数が、何件とか別にそこまで正確なのいらないよ。結局、市場としては大きわけ?この市場に展開する意味あるの?」

「…」

「ったく使えねえな」

といった感じで、叩かれました。

結局、振られた仕事を文字通り捉えている新人君は、コンビニの数を一件間違わないように数え上げたわけですが、これはほぼ意味のない仕事です。

そもそもやるべきことは、「市場としては大きわけ?この市場に展開する意味あるの?」の部分です。

 

抽象化して、目的に立ち返る

作業を振られた段階で、一旦立ち止まり、作業が本来持つべき意味や、達成したいものをより大きな視点で考え直す必要があります。そもそも何をしたかったのかを、抽象化し一つレイヤーをあげて立ち返る必要があります。

先ほどの例も、別にコンビニの数を数えることが目的でなく、市場規模の大小と、参入の価値の有無を判別することが目的と分かれば、企業統計などからざっくり数値を出せば言いわけです。

コンサル会社だけでなく、一般的に忙しい上司は、仕事の振り方も雑だったりするので、そもそも論を考えるようにならないと、比較的早い段階で、ついていけなくなります。

 日本企業ならしばらく様子見をしてくれるかもしれません、外資系コンサルなんかは比較的さっさと切られてしまします。

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

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