中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

経営層にはリーダシップが必要か

 経営層にはリーダーシップが必要という議論は良く聞くのですが、そんなにリーダーシップのある人はいないと思うのですが。。。

 

中堅企業の経営層人材

 中堅企業の人事の難しいところは、大企業ほど人材の質も量も足りてないので、豊富な人材から選んで適所適材ができないことにあります。 

 

 例えば、役員のような経営層を選ぶ際も、知識・経験も豊富で、リーダーシップもあり、下からの人望も熱い、人格者なんてのはそう簡単にいません。

  知識・経験はあるが、それほどリーダーシップがないとか、怒りっぽくて、下からは嫌われてる等々、どこか欠けている人が候補になります。

 

  では、欠けているから上にあげないかというと、そうなると人数が足りなくなります。なんで、今後の成長に期待して(50歳をゆうに超えてますが。。。)、役員に登用したりします。

 

 そういった状況を部下も理解していればよいのですが、実際はそうではなく、「あの人は、部下に怒ってばかりだ」、「役員のくせして決断力がない」などと、大抵批判のまとになります。

 

経営層のイメージ とは

 最近は、経営層の人格について語った本も多く、若い世代も良く勉強しているので、経営層に対する理想像だけは高かったりします。こういった理想像は、周りの環境がかなり影響しており、業界や企業規模、中にいる人材、競合環境等が多大に影響しています。しかしながら、書籍では、これらを全く無視して理想像だけ語るケースも多々あり、こういうのに社員が影響されるといい迷惑でもあります。

 

 よくある議論が、多数の高収益企業のデータを集めて、「経営者は控えめな性格である」などという共通項を抜き出すことがあります。

 

 これは、高収益企業A,B,C社の経営者を調べて

A社の経営者は、ベルトを左から入れる

B社の経営者は、ベルトを左から入れる

C社の経営者は、ベルトを左から入れる

 よって、「高収益企業の経営者はベルトは左から入れる」などといっているのと大差ありません。外部要因(企業規模、業種、競合環境等)を十分に合わせて、因果関係を分析しなければならないのですが、相関を言っているにすぎません。

  「経営者が控えめ」なのは、高収益でそこまで大ナタを振るう必要がなかったので、穏やかだったのかもしれません。

 せめて、高収益でない企業群も集めてみて、「経営者が控えめではなかった」も証明しないと意味がありません。

 

 (リーダー像についての研究も紹介されています。すごいリーダーもあとからみると大したことないケースも多々。。。)

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  で、話を戻すと、そもそも中堅企業には、そんな高収益企業を分析した際にでてくるようなキラキラの経営層を期待するのは難しいわけです。

 なので、実際はまわりからもう一つかなという人が、経営層にあげられたりもします。あとは成長に期待するわけです。 

 

 一方で、リーダーシップがないが知識・経験のある人材で、経営者というイメージではないが、それなりに有効な人材がいたりもします。こういった人材は昇進させたいのですが、適切なポジションがなく処遇は結構難しい問題だったります。

 大企業ではフェローのようなポジションを作り、専門職で上級ポジションがあることも多々あります。しかしながら、中堅企業にはそんなポジションを用意する余力も無い現状で、なかなか難しい話です。

 

 中堅企業のIT部門専門職なんてのは、まさに先行きの暗いポジションということになりますね。 

 

 (優秀と言われる経営者の偉業も「たまたま」という話)

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