中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

流行に流されるIT部門の人材育成

 ユーザーのIT部門の人材育成はなかなか難しいものがあります。IT業界のトレンドに左右されることもしばしばで。。。

 

 例えば、10年くらい前のトレンドは、確実にPMでした。
「ベンダーに言いようにされないように、自分たちにもPMスキルを」、「これからはユーザーPMの時代」等々、IT雑誌で多数取り上げていました。

 当時下っ端だった自分も、PMの研修なども受けさせられました。PMPなんかを取ってた人も結構います。

 まあ、PMスキルというのは決してITに限ったことではないので、今となっては結構役には立っているのですが。

 

 さて、今、ホットな領域は、ビックデータ、データサイエンティストです。

日経情報ストラテジー なんて、毎月ビックデータの特集です。正直ネタが尽きた気もするのですが、ビックデータの専門誌まで出すなどまだまだ攻め続けています。

 

 ビックデータの流れが来ているのはわかりますが、ユーザー企業で問題になるのは、ではそのビックデータをどの部署が活用するのかということがあります。

 

 そもそも、ビックデータ活用の際に必要なスキルセットとしては、次のような3つの切り口があります。

  • ITスキル:Hadoopやらなんやらの仕組みの話から、データを抽出したり処理するスキル、インフラからSQLまで幅広いスキル
  • 統計スキル:言わずとしれた統計分析スキル。共分散分析やらクラスター分析やら、機械学習(ITスキルか?)やらの知識と使いこなせるスキル
  • 業務スキル:会社の業務の知識。数字だけわかっても役に立たないので、実際に数値がビジネス上どういった意味を持つのか、課題は何か等を理解するスキル


 そういった中、ビックデータに踊らされた経営者の矛先が向かう先は、IT部門、マーケティング部門、R&D部門などが、主になるかと。特に、中小・中堅ではろくにマーケ、R&Dなどがないケースも多く、結局IT部門(IT管理している部隊)に回ってくることも多々あります。

 IT部門だからといって、データ分析できるわけではなく、単にデータを抽出できます程度だったりします。そもそも、コーディングできない人も多数いるので、「R」、「SPSS」なんてのは見たこともありませんし、「PHP」、「Python」なんかも使えません。

 更には。統計については、ずぶの素人であることも多々あります。そもそも、文系だったりすると、まず高校の確率からスタートです。共分散分析にたどり着くのは数年後です。

 「こういった人材は外部リソースとして雇った方がいいですよ」などと答えられたらいいのですが、経営者が「社内にこういった人材を育てる必要がある」など言い出すとこれまた大変です。

 

 10年前はPMだなど言われてきて、そっち方面の人材を育ててきたら今後はまた別の方向に教育しなければならず、しかもベンダーと違って、外から人もそう簡単に取れないので、内部の人材を教育しなければならず、かなか厳しいものがあります。

 ただ、こういったことで矛先を向けられる人材は、大抵優秀で本人にとってもそんなに悪い話ではなかったりするのですが。
 
 しかし、この次は何がくるんでしょうかね。

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