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中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

新しい働き方とか、もう耳が痛いです

 最近、ブームなのか、どこもかしこも新しい働き方でいっぱいです。でも、ふつうの国内企業中年サラリーマンの自分には耳の痛い話ばかりです。

 

 正直20代のころには、40歳すぎれば好きなことやって、悠悠自適な生活を送っている予定だったのですが、かなり計画は狂い、会社勤めの中間管理職まっただ中です。どこでくるってしまったのか。

 

シリコンバレーで働こう?

 さて、この書籍も「自由な働き方」の流行の書籍の一つです。ただ、基本シリコンバレー紹介の書籍です。 

グーグル、アップル、フェイスブックなどが実践する── 世界でいちばん自由な働き方

グーグル、アップル、フェイスブックなどが実践する── 世界でいちばん自由な働き方

 

  前半は、シリコンバレーの自由な働き方、日本の働き方の対比となっています。「自由な働き方は実はリスクがない」、「思い切ってやってみるだけ」といった論調が続きます。

 自由な働き方で取り上げられる「フリーランス」、「ノマドワーカー」というような内容ではなく、どちらかというと会社勤めや起業した方の事例が中心で、新しいところに飛び込むことでの偶発的な幸運、セレンディピティ的な話が多くなっています。 

 

 後半は、具体的にシリコンバレーで働くにはどうすればよいかの説明で、ビザの種類や取り方などまで詳しく書いてあります。20代~30代前半くらいで、シリコンバレーにあこがれる人にはお勧めの書籍かと思います。

 

 しかしながら、あまりに全編シリコンバレー押しの書籍なので、自分にとっては、わかっちゃいるけど、なかなかねぇといった心境になってしまいます。

 

 一応、シリコンバレー押しの姿勢は、抑えようと

日本も少しずつ変わってきています。しかし、日本の「働き方」はまだまだ会社や組織が中心と言えるでしょう。

日本では、働くことは、会社に所属すること。「就職」とはいいますが、実態は「就社」になっているのです。

もちろんどちらがいいかという話ではありません。どちらの働き方を選ぶかはあなた次第です。

とか、

「シリコンバレーが正しくて、日本が間違っている」という対立構造でものを考えるつもりは全くありません。 

というように、言葉を選んではいます。

 ただ、

アメリカは、…「相手からの提案があった場合は、まず『聞く耳を持つ』」ということです。

日本のビジネス文化では、個人が強く自分の主張をしないかわりに、実は「相手の話を聞く耳も持たない」ということを多く感じます。

現実的な話としては、シリコンバレーの「世界で一番自由な働き方」が採用されるにはまだまだ時間がかかるでしょう。 

と、シリコンバレーでの仕事=世界で一番自由な働き方とまで言い切ってます。

 まあ、著者の経歴を見ればシリコンバレーいっぽんの押しで、当たりまえということもわかりますが。ただ、タイトルを読んで、ワーク・シフト などを想像するとちょっと内容が違うので注意が必要です。

 

分かっちゃいるけど…

 内容的には、本書のおっしゃる通りで、否定する気もありません。じゃあこれを読んでアクションを起こせるかというと、自分の場合はしり込みしてしまうわけです。

 

 本書には、シリコンバレーで活躍する方のコメントも多々あり、そのうちの一つ、34歳の内田さん(女性)のコメントに

 

人は誰も慣れた環境が一番いい。だから本当は”自分を変えたい”と思ってもなかなか具体的なアクションを起こすことができないのでしょう。

 

 もう本当、おっしゃる通りです。ほんと耳が痛いです。

 

 自分でもどこかで分かっているわけです、このままじゃダメな気がするとは。ただ、どうも動けない自分がそこにいて、それは、住宅ローンとか、家族とかのしがらみなのかもしれません。

 

 もしくは、一時的に、収入が減るかもしれないという恐れや、いろんなチャレンジに対する恐怖に勝てないのかもれいません。

 

30こえたおっさんには未来はない?

 自分も若いときは、外資系やベンチャーで働いていましたが、正直この年で、ベンチャー勤務するのには、厳しいものがあります。あのタイトで、集中を続ける仕事にもう一度戻りたいかと言われると、NOと言わざるを得ません。

 

 インキュベーターのポール・グレアムが、言っています。 

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

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 彼は、一度スタートアップを企業して成功したのですが、2度目の企業はしませんでした。その理由を、 

貧乏というムチを当てられているのでなければ、スタートアップのストレスに耐える気にはなれないとわかっていたんだ。

 と言っています。また起業に適した年齢を25歳とも言っており、

32歳は25歳より優れたプログラマーだろうが、同時に生活コストが高くなっている。25歳は、スタミナ、貧乏…起業に必要なあらゆる利点を備えている。

 とも。これが実情ではないでしょうか。

 

 30代~の会社員は、自由な働き方にあこがれてはいるのですが、では、シリコンバレーに行って起業・就職できるかというとさまざまなしがらみから身動きが取れなく、難しいのが実情です。

 

 そういったしがらみを超えて、踏み出す勇気がない、もしくは、そこまでのモチベーションが持てるような仕事がみつからない。そういった中、世の中には、「自由な働き方」があふれて、日々自分のやり方が正しいのか、自問自答している、そんなことも多いのではないでしょうか。

 

 でも、本当に各種書籍で述べられている「自由な働き方」が、幸せにつながるかはわかりません。もしかすると、この景気の良さで、東京オリンピックまでは、日本の大手に勤めた方が得かもしれません。「ビックプロジェクトに携われる」、「昇進が早く給料が上がる」などの良さもあるかもしれません。

 

 世の中には、会社勤めを否定する「自由な働き方」があふれていますが、もう少し別の論調も出てきてよいのではないかと。

 

 うーん、誰か、「自由な働き方目指して、起業して成功したけど、やっぱり日本の大企業の社員の方がいいよね」みたいな書籍だしてくれませんかね。

 

 日本のサラリーマンを勇気づけるためにも。

 

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