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中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

研究者と経営者は別物

 昨日から理研のネタでいっぱいですが、それにつられてちょっとコメントを。

 

 理研のマネジメントを見ていると、理事長の野依先生をはじめとして、理事の方々に研究者が多いんですよね。あとは、国系の機関から来ている人もいますが。

 

 理研の管理体制が良く話題になるわけですが、そもそも、研究者出身に組織運営をさせるべきなのかという疑問がつきます。

 

 良い研究者=良い経営者ではないはずです。

 

 研究者の目的は、良い研究を行うことで、研究を行うことは、研究のスキルを積み重ねはすれども、経営のスキルはそう身に付きません。

 

 確かに、研究グループの仕切りをやったり、資金獲得の営業っぽいことをやったりしますが、それでも、実際に経営者を目指している人とはやはりスキルの積み重ね方が違いします。

 

 日本の一般の企業では、営業、人事、研究開発、総務などいろんなセクションを経験して経営者になります。そのキャリアパスの中で、人の使い方、組織の統制の仕方等を学んで経営者になります。

 

 また、外資系では、経営は経営の専門家が行うケースもあります。経営コンサル→MBA→経営者なんてパスも良く聞きます。この場合、営業経験や商品開発などの実務経験はありませんが、経営の専門家としてそのスキルがあるということで経営者になっているのかと。

 

 確かに、研究所と一般企業は違うだろうという声もあるかと思います。研究の内容が理解できなければ、研究者の管理も、組織としての研究テーマの設定もできないだろうと。確かにそうなのですが、例えば、一般企業の研究所を見ると、組織内でマネジメントパスと研究者パスを分けているケースは多々見受けられます。

 

 つまり、研究者がある一定の年代に達したときに、マネジメント系に進むのか、このまま研究系に残るのかを選択します。マネジメント系の研究者は、別の組織を経験するなどして、マネジメントのスキルを身に着け、研究者のマネジメントとなっていきます。マネジメント系の人は、研究者として必ずしも輝かしい実績を残しているとは言えませんが、研究内容が理解でき、かつマネジメントスキルを持つような人になります。

 

 このように、一般企業では、良い研究者と良い経営者は別ものという認識でキャリアパスを考えていることが多いのですが、一方で、理研のような国の組織は、研究で頑張ると経営層にという発想で運営されているのかとも思います。

 

 こういった問題は、国立大学などでも良く見受けられます。学長や学科長は、多くの場合、その大学の先生で、研究結果を残した人であったりします。当然、マネジメント経験はありません。

 

 聞いた話だと、米国の大学では、全く違う分野から経営の専門家を呼んでくるケースもあるらしく、明確に経営と研究を分けて考えているようです。また、病院経営なんかでも医師免許を持たない人物が経営を担うケースもあるそうです。

 

 こういったことを考えると、理研の管理体制がうんぬんというも仕方のないことかと。これを機に研究者の経営を行える人材とは、どういった人物で、どういったスキルが必要なのかを再考しても良いのかと。

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