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中堅企業IT部門の日常

中堅企業IT部門の中間管理職で半研究者の雑談です。毎週火曜日更新予定

外資系のトレーニング

コンサルティング 英語

 

  前回の「英語しゃべれない=…」の続きエントリーです。

 

 前回は、英語しゃべれない日本人ふたりが海外トレーニングに、放り込まれ、たった一週間にもかかわらず、2日目でギブアップ、「空気」になると決意するというところまでご紹介しました。

 

豪華なトレーニング

 ところで、「外資系のトレーニングなんて豪華なんでしょ?」と想像される皆さん、その通りです。今はどうか知りませんが、当時はたいそう豪華でした。

 

 高級ホテルの料理が、朝、昼、晩とつき、さらには夜のMLB観劇ツアー(自由参加・当然無料)があったり、横にゴルフコースがあったりと、それはそれは至れり尽くせりで。参加者の多くもほんと楽しそうに過ごしていました。

 

 ただ、それも人間として認められている人々だけで、我々のような空気のようなものには、そんなもの楽しくもありません。

 

 食事を一緒の会場で行うのもつらくなってくる状況で、逃避すべくトレーニング期間中すべて同じファミレスに通い。最終日には、常連になって店の店員からサービスで特大パフェをもらうまでになり、完全にこの店が好きだから来てると勘違いされるありさまでした。

   

俺が見えるのか!?

 さて、場の空気になることを決意するとあとは結構楽なもんで、日本人二人でこそこそ話しながら

「大したこといってねぇな」

「中身ないじゃねぇか」

など、ほとんど議論の内容もわからないにも関わらず、いちゃもんをつけたりします。日本語で。

 

 3日目くらいになってくると、完全にメンバーからは存在を忘れられます。時折、やさしい笑顔をくれるイタリア人の気のいいおっさんはいますが、それ以外は無視です。

 でも、こっちもなれたもので、もう人間でないと考えてしまえれば気にすることはありません。

 

 そんなこんなで最終日。現地のお偉いさんが、各グループの部屋にやってきて最終プレゼンを見に来る日です。

 

 当然、この日も我々二人は、部屋の隅で存在を消してます。もうこうなると、「空気」ほど役に立っていないので、霊みたいなもんです。ひっそりとじゃましないように息をひそめています。

 さて、お偉いさんが、やってきて部屋の真ん中に座ると、メンバーがプレゼンを始めます。当然英語です。話していることはほぼわかりませんが、パワポに書いてある英語は読めます。

 「大した中身ねぇなぁ」

減らず口は相変わらずです。

 

 我々二人を除く、メンバー5人が順次話して、プレゼンは30分強で終了です。

 

 当然我々は一言も話すこともなく、部屋の隅で気疲れ無いように、見守っています。

 

 その時、聞き終わったお偉いさんが、こちらの方を向いて、なにかをかたりかけてきます。

 すでに自分たちの存在は見えないものだと思っていたので、「え!俺らが見えんの?」、妖怪ウォッチの妖怪的な気分です。

 突然の語りかけで、焦った我々は、例によって笑顔振り向く人間失格の日本人にもどってしまいました。

 

 さらに語り掛けるお偉いさんでしたが、何もまっとうに回答がこないので、近くにいた例のにゅーよーかーにコメントを求めてみると、そのにゅーよーかーは、

 「彼らは、英語ができないのよ、何もしゃべらないわ」的な、

コメントをしており、たいそうバカにしたコメントで、まさに人間ではない的な話しているのが聞こえてきます。

 なぜか、英語はわからなくてもバカにされているのだけはわかってしまう。どうせなら何もわからなければいいのに。。。

 

 トレーニング最大の屈辱が最後の最後にまってました。

 

お前、話せないじゃないか!

 まあ何はともあれ、トレーニングも終了し、最終日は、バスでみんなでニューヨークまで移動です。

 バスの車内も当然、英語尽くしです。

 たまたま、最終列のはじに座ったところ、隣に良く話すイタリア人が。そのイタリア人のおっさんを囲んで、若い女性陣が、きゃあきゃあと楽しそうに会話しています。

 

 いい加減うんざりして、寝たふりをしていたのですが、もう帰宅ということで、リラックスできたのもあったのか、隣の会話が耳に良く入ってくるように。

 「No,I dosen't

 …

 「???」

 明らかに、中学レベルの文法ミスが、聞こえてくる。よくよく目を開けて、声の方向を見ると、輪の中心のイタリア人の英語です。

 イタリア人の周りが静かになった際に、勇気を出して話しかけてみると、やはり英語になってない。単語も結構少なく、「あれ、あれだよ、あれ」的な感じで話を続けます。

 

「お前、あれだけ大声張り上げてたけど、話せてないじゃん!」

「英語てきてないじゃん!」

って、突っ込みたくなる状況で、急に拍子抜けです。

 

 そうです、本当にしゃべったもん勝ちだったんです。しゃべり続ければ、少なくとも人間として扱われたはずです。

 

 なんか話しとけばよかったんです。わかんなくても、口開き続けてればたぶんましだったんです。

 

 まあ、度胸がないというか、コミュニケーション能力がないというか、とにかく打ちひしがれた5日間でした。

 

  英語がしゃべれないのにトレーニングに行かされそうな方に

 人生初の海外研修はひどい状況でしたが、その後も年に1回くらいは、恐怖のトレーニングがやってきます。基本、「プロジェクトが。。。」とかいって回避を試みるのですが、人事にしても研修に参加させるのが数値目標になっているようで、必死に参加させようとします。

 

 そうなるとこちらも必死なので、それなりの対策を取っていきます。対策をとれば多少はましになります。その経験値をここで簡単に紹介します。

 

 対象はものすごく少ないとは思いますが、

「英語がしゃべれない」のに、「外資系に入ってしまい」しかも、「一人で、短期的なトレーニングに参加しなければならない」、「男性」向けのアドバイスです。

  

日本人を探せ!

 まずは、日本人を探しましょう。「日本人で群れるのはカッコ悪いとか、俺は一人でやれる」という方は、そのポリシーを貫いていてもらえればと。たぶんこういう人は、「謎の生命体」になることも、「空気」になることもないと思いますので。

 そうではなく、英語もしゃべれず、つらい思いそしそうだという方は、日本人を探しましょう。海外オフィスで採用されたMBA卒の日本人がいたりします。もしくは、日本オフィスに配属になったのに、まだオフィスに顔出せていない海外在住の日本人もいます。

 こういった日本人は、日本のオフィス事情とかを教えてあげれば向うにもプラスなので、英語のサポートが受けられるはず。

  

英語圏をはずす

 そもそも研修に行く地域を英語ネイティブの多い地域を外します。アジア圏、最悪ヨーロッパの非英語圏でのトレーニングを選択すれば、まだ、しゃべれないやつらがちょこちょこいます。めちゃくちゃな英語(空気でもそれくらいはわかる)でも、しゃべりまくる人々も多く(イタリア人に多かった)、こういうのと仲良くなっておくと何かと便利です。

 逆にニューヨーク周辺とか行くと最悪です。そもそも高速英語についていけないのに、流暢な英語で、しゃれた言い回し(らしきもの)をしているので本当に意味不明です。

 会社の研修センターがニューヨークにしかない方はあきらめてください。

 ちなみに面白かったのが、ヨーロッパ圏で開催されたトレーニングで、ニューヨークからきたメンバーが、なぞの言い回しをしていたところ、トレーナー(米国人)から、「ここはグローバル企業だ、そんな一部地域でしかわからないような言い回しをしてはいけない」と注意されていたのが印象的でした。

 

事前学習を行う

 過去問ってやつです、過去問。

 基本トレーニングなんて、英語話せる人には、バケーションです。だから事前に勉強してくるやつなんていません。

 でも、こっちにとっては死活問題です。グループディスカッションするとなって、当日いきなり「石油会社のケース」とか言われて、20ページもある英語の資料を与えられて読めるわけがありません。その時点で、「空気」確定です。

 なので、事前に先輩からトレーニング資料を入手し、読み込む、単語だけでも調べておけば、だいぶましです。石油業界の専門用語なんかわかるわけないので。 

 さらに、事前に自分の回答も考えて、英文にしておけば、当日話せる可能性があります。

 グループディスカッションなんか、基本みんな言いたいこと言っているだけなので、前後の文脈関係なしに用意した英文を叫ぶだけでも少しは、「人間」に近づけます。

 

マンツーマン体制に持ち込め! 

 グループでディスカッションが始まるとほぼ勝ち目はありませんが、1対1ならなんとか意思疎通ができたりします。グループで活動する際も、まずは少人数で担当割りして作業を進めれば少しは会話できる余地があります。

 2人組になって多少、価値を認めてもらえればその後の活動が楽になります。食事の際に声をかけてくれたりと。

 

 以上、英語もしゃべれないのに間違って外資系に入り、一人で研修に入れられそうな方の参考になればと。 

 

 ちなみに、日本人の「女性」は、何も心配はいりません。もしあなたがしゃべれなくて困っていたら、たくさんの海外の男性人がサポートしてくれます。

 これらのアドバイスなど一切気にすることなく、まわりの男性に「英語は苦手なの、サポートして」といえば、懇切丁寧に、うざいくらいに教えてもらえるはずです。

 それくらい、日本人への男女格差は大きいです。

 

 では、英語のできない皆さんがんばってください。自分はほぼあきらめましたので。。。

 

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